電子看板(デジタルサイネージ)
最近、福岡に旅行して電子看板(デジタルサイネージ)に少し興味が出ました。どの街で見ても電子看板は「まだ完成度が低いし魅力も少ないなあ」という実感です。
(1) 既存の看板と似た「店と料理と地図」スタイルの広告が多いのがもったいない。日付や時刻や曜日に連動してないから液晶広告の良さをいかしてないです。せめて毎週きりかわる料理だとか、曜日ごとのイベントを日時に応じて「今日ならこれが安い」「この時間帯から飲み始めると半額」というリアルタイム性を出すべきだし、広告代理店は、広告出す店側に動的な内容を出せと積極的に提案して欲しいです。(それとも日時ごとに内容を変える仕組みがまだ弱いのか? 原稿配信はたぶん携帯3G, WiMaxかPHSの電波だと思いますが。)
(2) 画面切り替えの少し前に切り替え予告が欲しい。利用者が画面に気づいて広告を読み始めても、すぐに画面が消えるとがっかりです。次の画面に切り替わるという予告がないと、広告内の文字をいそいで読まされる気分です。広告から次の広告に5秒程度で移動するなら、画面切り替えの3秒前から画面の下に棒グラフをのばすなり丸い点滅マークを示すなりの秒読み表示があると親切でしょう。
(3) 広告に情報が多すぎると読み取れない。「ひろしま美術館で、アンソールからマグリットへ、展示、4月4日から5月28日まで、開館時間 午前9時-午後5時(入場は4時30分まで)入館料一般 =1,200円(1,000円) シニア=600円」...これは5秒で読み取るのは、まるで速読テスト。せめて4/4を過ぎたら表示内容の「4月4日から」を省くという工夫が欲しい。 例えば映画タイトルと日時場所だけ、なら大丈夫そうですが。
(4) 有望なものは、新聞社提供のニュース、その時間帯の天気予報、電車内なら場所に連携した電停周辺の店広告、映画館の上映時間30分前を知らせる映画タイトル、その日の夜の演奏会情報、といった新鮮な情報だろうと思います。
(5) 今思い出すと、数年前、広島電鉄車内の電子看板に「広告だしませんか」という誘い、広告代理店から昔うけていました。あのときは曜日ごとや時間ごとに表示変えられるかとたずねると「無理です」という返事だったはず。それじゃあ紙の看板に勝てませんよね。
(6) 大きさは違うけれどiPhoneとかiPadとかニンテンドーDSも電子看板の舞台になりそうです。例えば街でWifi電波を無料で使える代わりに画面内に広告を1分に1回出すとか、3分に1度は広告クリックとか、そういうのが出てきそうです。アップルより任天堂が先にやって欲しい。でもって世界のどこに旅行してもマリオカートDSで異国の人と無料wifi対戦できるとか...やりたいわけではないですが。
(7) 音を出す大型ディスプレイはやかましいので嫌い。できればやめてほしい。JR駅ビル内部などの電子看板は大半が音の無い看板なので許せます。
(8) 参考資料はデジタルサイネージ - Wikipedia、東京駅にデジタルポスター...2008年記事、YouTube動画「路面電車による移動体デジタルサイネージ@広島」、広島市立大学の路面電車による移動体デジタルサイネージ実験(実験に使われているらしい WILLCOM CORE XGPは応援したい気分)、など。電子看板のシェア上位にSCALA社、というのもあるそうですが詳細不明。世界四季報、記事「デジタルサイネージ」文中にある「カメラで性別や年齢層を判別して広告を配信...」はあまり好きになれませんが。
おまけ。偶然みつけた、Reiko's Bento Lab弁当の写真集。これはなかなか迫力。うーむ。僕も自作弁当の写真、改めてflickrにのせようかなあ。
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