手の乾燥機と紙タオル
レストランのトイレは僕は紙タオルを好む派でしたが、この数年さらに紙タオルが好きになってきました。レストラン、ホテル、公共施設、病院でのトイレのタオルを比較すると。
(1)電動式手指乾燥機
利点は紙ゴミ無し、非接触で使える
欠点は騒音。乾燥時間がかかる
(2)紙タオル
利点は時間短縮、洗面台を拭ける、静か
欠点は紙ゴミ管理必要、森林資源使う、
(3)回転布タオル(少数派。名前キャビネットタオルなど)
利点は紙ゴミ無し?
欠点は回転の手間とタオル交換業者の手配
(4)何も無し
(利用者のハンカチにすべてをまかせる)
実際のレストラン等では電動乾燥機と紙タオルが主な主流になっているかと思うので(3)回転布タオルは、もうあまり比較対象にしないでいいでしょう。なかには(4)をつらぬくお店もありますが、それはそれとして。
もしも「絶対に**を最優先!」という考えで省電力とか森林保護とかコスト抑制を目標にしてしまうと全体のバランスに無理がくるということです。
僕が今、気になるのは洗面台周辺に散った水をどうふくか、という点なのですが、これを拭く事ができるのはほぼ、紙タオルだけ、だと思います。利用者がハンカチで洗面台まわりを拭いてくれると期待するのはほぼ無理。で、レストラン、ホテルとも職員がトイレ巡回するのはせいぜい1時間に一回だし、洗面台周辺の濡れたままの状態が続くのは見た目も悪く細菌の繁殖の元にもなるから避けたい所。
紙タオルの欠点だと言われやすい森林資源の消費ですけど、これは ユーカリなど成長が早い木材を原料にした紙である程度は減らせるわけです。(この、ある程度、が大切なんですけど、絶対に紙を使うなとか絶対に電気使うなとかいう100%を求める議論に突入するとドロドロの議論地獄に入るんですよね。人間が生きるのは資源を使いつつ環境を壊しつつ生きてるわけで。)
で、今年に入って原発関連の議論は高まって来ていて、電気をたくさん使う製品はいかんなあという圧力が少し高まってきましたけど、「電力消費が多めで、かつ、なくしていけそうな電気製品」という候補のひとつがトイレの電動乾燥機という気がするんですね。(一番はエアコンですけど)
なお参考に、感染症と紙タオル。日本感染症学会の参考文書ではQ58(標準予防策) ペーパータオルの導入について(PDF書類)の中で医療機関で紙タオルを推奨する事が書いてあります。
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コメント
吾輩の記憶が確かだとドライヤー乾燥機は食品工場で使われ始めたのが始めだと記憶しています。
個人的には今イチ好きぢゃ無い。
あの手を突っ込んで引き抜きながら乾燥させるのならまだ我慢出来るかな。
投稿: クレイジーピエロ | 2011.05.24 00:38
こんにちは
私は、ハンカチをその日の気分で決めるのが
一つの楽しみなので洗面台にむかうと
まずハンカチをだします。(何が設置
されていても)でも電動式乾燥機は
気持ちよくて清潔な気がするのでハンカチで
拭いた後またつかったりします
キッチンペーパーや、割り箸も節約
してしまう私は習慣がなかなかぬけなくて
・・。でも、知らないだけなのですね。
投稿: みに | 2011.05.24 06:41
ピエロさんへ:
お怒りはもっともなんですけど
あまり罵倒の言葉が続くと
読者が読んでて楽しくなれないので
コメント後半を消しておきました。あしからず。
投稿: なおひこ | 2011.05.24 09:41
みにさんへ:
「もともと熱帯雨林は製紙原料には使ってない」
「発展途上国の森林減少は主に焼き畑農業」
とかいう指摘を考えると日本で僕らが
紙を使っても使わなくても世界の森林減少には
ほぼ関係ないような気がするんですよね。
環境問題って、なにかを優先して突っ走ると
無理とかムダが起きる感じがするんですよ。
で、ハンカチと温風乾燥の併用はたまに僕もします。
温風乾燥だけじゃすっきりしない感覚です。
投稿: なおひこ | 2011.05.24 09:42
かなり抑えたんだけど…失礼しました。
投稿: クレイジーピエロ | 2011.05.24 23:29
ま、これにこりずにまたコメントください。
投稿: なおひこ | 2011.05.25 00:32