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2011.12.13

スマートフォン周辺のカタカナ用語

「フリック」とか「タップ」とか「スライド」をわざわざカタカナで覚える必要があるんだろうか、というのが今の疑問です。
Iphonebw


 iPhone, Androidといったスマートフォンは、ここ1、2年、パソコンマニアで無い一般の人に普及して来てるなと実感できます。でもその使い方なり面白さを人に伝えるのに、まだ邪魔になっているのが、いかにもコンピュータ的な「用語」じゃないかなと感じる時があります。
 せっかくiPhoneやiPadが、画面をなぞれば内容が上下に動く、とか、画面をはじけば内容が入れ替わる、という「電算機らしくない、文房具みたいな、家電みたいな」動作を実現してくれているのに、それを説明するのに、「画面をフリックします。フリックというのは画面を指ではじくことです。フリックすると、次のページが出てきます」と遠回りなカタカナ英語を使うとなんというか、もどかしいばかりです。カタカナの専門用語を覚えてから機械を理解する、というのは、1970年代の巨大電算機時代に逆戻りしているような気がします。高齢者や小中学生に機械操作を教えるにも、いちいちカタカナ用語を解説するという手間が気になります。

 にょほう氏の使うiPad広島弁なら「画面をはじくじゃろ、ほしたらの、中身が右にぽーんと飛んで次の画面が出るんよね。これが自然じゃろお」となりそうなところです。広島弁で言う方が体感につながる説明だし広島弁でない標準語にしても「フリック」は「画面をはじく」で充分です。タップは「叩く」で充分。叩くときくとユーザが本気で殴って液晶を叩き割るだろうかとか余計な心配をしなくてもいいんです。 二本の指での「ピンチアウト/ピンチイン」も「二本指でひろげる/二本指で縮める(または、つまむ)」で充分でしょう。 
 今のコンピュータ用語が必要以上にカタカナを使っているのは、言うなれば1950年代の自動車の運転説明みたいなもんでしょうか。「クラッチをステップダウンしてミッションレバーをファーストポジションにホールドしてからアクセラレーションペダルを徐々にステップします」みたいな、外来語が消化されないままのカタカナ説明をしているのが今のコンピュータ界のように思います。(クルマ用語もカタカナを残しすぎていますけど。)

 参考になるページは、パソコン用語の日本語化についてと、「奇妙なコンピュータ用語」と、スマートフォン関連用語では「iPhone / iPod touch の基本操作」
 スマートフォンではないけど、カタカナ過剰なのは電子セキュリティ方面も同様。「セキュリティ」「ファイヤーウォール」「プライバシーポリシー」なんでこんなに長いカタカナなのかなあ、というもどかしさ。「警備」「防火壁」「個人情報指針」でええやんけ、と常々思います。

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コメント

おっしゃる通り。私もおおいにそのことが気になっております。これはいわゆる「英語にすればかっこいい症候群」、昔なら清水義範のいう「ジンクピリチオン効果」をねらった大衆の意識操作に他ならないと思います。調子に乗ってそういう言葉を羅列するマスコミには本当に腹が立ちます。ご指摘のような分かりやすい日本語でちゃんと表現する運動を起こしたいと思っているくらいです。

投稿: 新奇劇 | 2011.12.16 00:28

コメントありがとうございます。
ジンクピリチオン効果ってなんだったけ、と思ったら、
だいぶ前にみたのを思い出しました。
「研究論文や申請書におけるジンクピリチオン効果について 」
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/j-effect.html
ほんと「英語にすればかっこいい症候群」は根強いものがありますね。
今思いましたが「ピンチアウト/ピンチイン」は
「こじあける/しぼる」でも通じるかもしれません。

投稿: なおひこ | 2011.12.16 23:32

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