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2012.07.29

ブルーライトと恐怖商法

 最近広告が妙に多いメガネに「LEDや液晶画面の青色光をカットするメガネ」があります。ほとんど害がない青色光(ブルーライト)の恐怖を強調してメガネを売ってます。僕なりの結論を書くと「太陽光にも含まれてる青色光。何を今さら言うとんねん」です。または「青色光の害が気になるなら部屋の蛍光灯全部消してテレビ消して夜9時に寝ろ!」とか「そんなメガネわざわざ選ぶならテレビドラマ見るのやめなさい」としても良いでしょう。なぜなら、青色光は蛍光灯からもテレビ画面液晶からもバンバン出てるから。もちろん昼の太陽光にも含まれてます。これ大事。
Blueyoko

 (参考に蛍光灯のスペクトルはwikipedia 蛍光灯を参照。製品により多少増減あり。「380〜495nm」のブルーライト領域も出てます)
 深夜労働でパソコンに向かう人ですか?メガネを変えても変えなくてもあれこれ病気になるに決まってます。夜更かしは万病の元。目だけが原因じゃありません。
 あたかもパソコン画面とかスマートフォンだけが悪者だという風にムードをもりあげて、現代人の環境の恐怖みたいに青色光をもりあげて、「そんな悪者、ブルーライトからあなたを守るのがこのメガネですよ」と売りつけてるだけという印象です。
 100パーセントがウソとはいいません。青色光をカットするメガネで多少は眼精疲労が減ったというデータもある。ちゃんと二重盲検法で統計もとってる。でも、眼精疲労へらすだけなら、残業減らすとかパソコン作業減らすとかいくらいでも他の方法があるんですよね。(液晶画面の下半分にカバーかけて面積減らすといいですよ!)あと、肝心な、網膜の病気、黄斑変性に青色光が影響与えているかどうか、これはまだまだ研究段階(白人に多くてアジア人に少ない病気ですが)。体内時計を狂わせるのがどうこうとか、そんなもの、昔から室内照明の蛍光灯だけでも十分狂ってますがな。

メガネの商品名はJINS PCだとかZoff PCだとか、ホヤ:キャリアカラーだとか、あれこれあります。各社いろいろ出ているので僕も全部は把握してません。
 青色光の影響の研究自体は意義があります。ムダとは言えません。10年くらい研究したら黄斑変性の予防に役立つのかもしれない。例えばポテトチップスに含まれる発がん因子だとか、携帯電話の基地局電波と小児白血病の関連だとか、影響が小さそうでも長く追跡調査をすることには意味があります。ただしそういう地味な基礎研究をあっさり軽薄なメガネの商売のネタに使われるのはいやですね。

まとめ
(1)青色光は蛍光灯にも太陽光にも含まれている。
(2)メガネ以外で青色光暴露を避ける方法は多い。
(3)青色光の悪影響のうち眼精疲労はごくわずかな差。

(2015.5.15追記。もうひとつのスペクトルのグラフ。)蛍光灯と白色LED照明の波長比較・・・・(スペクトル)です。グラフの左側の短波長側(400 nmから500 nmあたり)がブルーライト部分で、蛍光灯からもブルーライトが出されていることがわかります。ブルーライトの害を気にする人は家庭内の蛍光灯をみなやめて白熱灯に変えるのがよいかもしれません。もちろん昼間はサングラス完全装備で。

(画像と本文は、まったく関係が無いことをここに固く誓います!)

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コメント

専門家ならではの意見ありがとうございます。
素人はこういうこと言われると「そんなもんかいのぉ?」と思ってしまいますもの。
老眼が急激にやってきていて急遽iPadを導入して2ヶ月。
画面が大きいという安心感♪
当たり前に見える喜びに嘘偽りはありませんね(笑)


ところで関係ない画像を見て、とある替え歌を思い出しました。
「角が取れててとってもキレイね大阪♪トゥルータイプ大阪♪」
かつてどこぞの目医者さんに教えてもらった記憶がありますw

投稿: じぞう | 2012.07.30 02:06

はい、歌ったのは僕だと思いますが
元ネタはおそらく当時のMac雑誌、MacJapan(技術評論社)
だと思います。手書きの4コママンガの横あたりに
書いてあった替え歌のはず。僕の記憶では歌詞は
「アウトラインがとてもキレイね大阪♪トゥルータイプ大阪♪」
だったでしょうか。歌の続きは
「大きなメモリーくださいな」だったかも。
漢字TrueTypeは1990年前後でしょうか。System7の出る少し前に
漢字TrueTypeが単体の製品で発売されてましたが。当時の数メガバイトの
メモリーでは漢字TrueTypeだけでもかなり負担だったはず。
以上まったくの余談でした。

投稿: なおひこ | 2012.07.30 07:57

へえ、知りませんでした。そう言う眼鏡を売ってるんですか、

投稿: 人の欲@吉田 | 2012.08.10 03:45

はい、このメガネ、知らなくてもちっとも困らないと思います。

投稿: なおひこ | 2012.08.10 23:08

>残業減らすとかパソコン作業減らすとかいくらいでも他の方法があるんですよね。
減らす以外の選択がないですが、これは1日10時間作業してるような人間には効果があると思っていいんでしょうか。

投稿: MM | 2012.09.15 08:46

>>MMさんへ
詳しくは一人一人の近視度合いとか
メガネコンタクトの使用状況とか
労働環境とかあれこれ関係しますけど
「ブルーライト低減」というメガネは
まぶしさを減らす意味ではムダではないと思います。
普通のサングラスと同じ程度でしょうが。

ブルーライトなどの波長の話以外に、
液晶ディスプレイが全般に「輝度が高すぎる」
問題はあるので、これはパソコン側で利用者が輝度を落とすか
サングラスをかけるように対処する必要があるだろうとは思います。

投稿: なおひこ | 2012.09.15 08:57

参考になった
私のパソコンは画面が明るすぎるということにも気づいたので、少し明るさを落としてみたら快適になりました

投稿: kuroda | 2012.10.09 18:21

kurodaさんコメントありがとうございます。
画面輝度の出荷時の設定が
明るすぎる問題はここ10年続いている
と感じます.

投稿: なおひこ | 2012.10.09 22:24

素晴らしい記事です。高校の物理のレベルで十分気付くはずだと思うのに、世間って…。あと、批判記事が全然検索に引っかからない状態が長かった気がします。どうしてなんでしょうね…。ちなみに、今日、嫁さんはブルーライトカットメガネを買いました。僕は笑顔で見守ることしかできませんでした。マイナスイオンの時は、嫁さんに嫌われてしまったので。

投稿: マツモト | 2012.11.11 21:21

マツモトさんコメントありがとうございます。
商業主義の勢いと物量作戦の前では
まっとうな理屈は吹き飛んでしまうものなのでしょう。
(検索の世界でもカネをかけたSEO作戦がある程度有効です)
でもって、身近な人をこういったエセ科学の怪しい商品の
被害から救うのもなかなか難しいです。その通りです。
直感で気に入ってモノを買った人は、理屈では納得してくれません。
やや違う方向から、「それ本当にあなたに効いた?」
「これこれの金額だと、まともな薬のほうが安いかもよ?」
という柔らかいアドバイスにとどめておくのが良いかもしれません。

投稿: なおひこ | 2012.11.16 23:57

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