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2012.09.02

多国語の音声案内3つの欠点

観光地や空港や鉄道の音声案内の外国語について書きます。

(1).音声案内は聞き逃したらおしまいです。「一度聞き逃すと次が無い」「近くの人に聞こえても遠くには伝わらない」 このため、重要な事を大勢に伝えるには無理があります。日本に来た(住む)外国人にとっては音声よりも文字が便利です。聞き逃し防止に繰り返しをすると次の(2)(3)の欠点が増えます。

(2).音声案内は時間がかかります。日本国内でも案内は2ヶ国語、3ヶ国語が必要な場面が増えました。音声で対応の言語を日本語英語中国語...と増やすと、「自分にとって不要な言語をきかされる時間」が伸びて肝心の情報はごく一部となります。例えば日英中の順で音声が流れると、中国語話者の場合は「いつ中国語が来るかわからない、そもそも案内に中国語音声があるかどうかわからない」状態で待たされる時間が続きます。

(3). 音声案内では利用者は耳で選べません。 注意書き、警告、料金案内は、もともと日本語だけの貼り紙でも「大人は、高齢者は、幼児は」など3通りや4通りの内容を利用者が必要に応じて読むべき部分を選びます。これが音声案内だと取捨選択ができませんから、例えば音声で、三ヶ国語、三種類の料金を伝えたなら9通りの数字になって利用者は長時間の雑音をきかされる事になります。

以上が僕の広島、福岡の空港や観光地での経験を元にした音声案内の3つの欠点です。
 悪い例として福岡空港での空港内連絡バスは「国際線ターミナルバスで降りたら、これ行きの人は降りて右へ。 あれ行きの人は降りたら左へ進んでください」という大事な内容を日本語英語中国語韓国語でテープ音声で案内するのですが、日本人の僕が日本語の音声をきいてもなお右か左か不安が残りました。この場合は韓国語話者の人は用の無い言語三通りをきかされた後に韓国語アナウンスが聞けます。
 それよりも紙に4ヶ国語で 「右は、これ行き 、 左は、あれ行き」これを4枚紙に書いてバス内部とか壁に貼ってくれたほうがずっと安心できる案内(しかも低予算でできる)になると思うのですが。
 音声案内の利点には「視覚障害者には役立つ」「緊急時に運転手が声で叫んだら書くより早い」というのもありますが、緊急で無い通常の案内、しかも大多数の目の見えている観光客を相手にするには、まず貼り紙で対応するのが効率的で確実です。

(しかし今調べると、外国人に対応するため新たに4ヶ国語放送を準備しているような施設もあるみたいですね。国土交通省の酒田市と庄内空港関連の整備計画だとこれからバス車内多言語放送を準備するような事が書いてあるし。 日本のあちこちで似たような失敗をやってるのかなと不安です。)
 なお、「国土交通省観光庁」が言語バリアフリー化には平成22年度で予算を使っています。外国人観光客の移動容易化のための言語バリアフリー化事業 (PDF書類)総額5億円、それぞれの地域で5000万円前後の予算。「訪日外国人旅行者の受入環境整備」に資料はあるようです。(PDF資料が多いので読むのを途中で挫折。)

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