ブルーライト対策は一日中サングラス
6月13日の健康講座「ブルーライトや紫外線を考える」という題で話をしました。
あらすじをここに書いておきます。網膜の病気を予防したいなら屋外でも屋内でも(蛍光灯の前で)サングラスが必要、中途半端にパソコンの前だけPCメガネかけてもほぼ意味無いよというのが僕の考え方です。
(1) 光の成分として、赤外線、可視光線、紫外線を、復習。
青色光ブルーライトは蛍光灯にも太陽光にも含まれている事を確認しました。
(2)紫外線の害を確認。
紫外線と関連強い病気は、目なら黄斑変性など。皮膚なら皮膚癌など。
紫外線は昔からヒトは浴びている。日本での皮膚癌の統計をみてみる。
紫外線の危険な程度は、国別のガン統計などでわかってきた
すると、対策として、紫外線ならば毎日サングラスと長袖と帽子ですごさなくても
日本で暮らす間は皮膚癌や黄斑変性にかかる確率は大変に低いとわかってきた。
(例えばオーストラリアは皮膚癌は日本の10倍多い)
(3)青色光(ブルーライト)での害を確認。
青色光と関連強い病気は、目の黄斑変性に影響する可能性ありという程度。
青色光は昔からヒトは屋外屋内で浴びている。
青色光は太陽光にも、蛍光灯にも含まれている。(これ大切)
青色光の危険な程度は、黄斑変性の統計ではまだ不明な所が多い
黄斑変性は白人で多くアジア人種で少ない病気
(4)対策。黄斑変性を予防する目的なら蛍光灯の前でサングラス、
屋外でもサングラス、パソコン作業はサングラス又はパソコンメガネが
よいでしょう。パソコン作業だけPCメガネをかけるというのは意味なし。
(5)目の疲れを減らしたいとかまぶしさを減らしたいなら
黄斑変性とは別の話。サングラスでもよいしパソコンのディスプレイ輝度調整もよし。
今の時点では、ブルーライトに関して、僕の考え方に近いなと感じるのがふたつ。
(A) 「清澤眼科医院通信」ブログの記事「4140 注目のブルーライト対策商品、最新トレンドは?」(本文の中盤「清澤のコメント:」部分が大事)。
(B)「ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ」の、2012年11月記事「...ブルーライトは目に悪い? 」も参考になります。本文中「ブルーライトをカットする眼鏡は、プラシーボ効果、すなわち効果のあるメガネをかけている自己満足で症状が改善している可能性もある」というのが大事です。
なお、J-castニューススマホが発する「ブルーライト」は有害なのか の中では「2012年10月27日付の朝日新聞はこの点を突いている。太陽光に含まれるブルーライトに比べて、PCやスマホが発する光量はわずかだというのだ。眼精疲労について、筑波大学の大鹿哲郎教授の「青色光(ブルーライト)が有害だとする有力の証拠はまだない」とのコメントを引用している。」と朝日新聞経由での大鹿教授の発言をとりあげています。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント