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2016.02.18

クリプトスポリジウムと下痢

上水道の話です。クリプトスポリジウム症の資料を集めました。主な対策は飲み水の煮沸。ナマの水道水を飲まないこと。
◎1993年に米国ミルウォーキーで起きた大規模感染。感染者約40万人。死者数は資料によって100人から400人程度。死者の大部分はAIDS患者であるため、Cryptosporidium クリプトスポリジウム単独で死んだと考えるよりも、AIDSで免疫能低下しているため感染で死亡したと考えられます。
◎日本での発生例のひとつは1996年、埼玉県越生(おごせ)町。約8000人に集団下痢。(おそらく死者はゼロ)
◎クリプトスポリジウム症は微生物で起きる下痢の病気。プールでの水泳、汚染された水道水や食物が原因。クリプトスポリジウムは原生動物。繁殖サイクルでスポロゾイト、メロゾイト、オーシストの形態をとるうち、殻に包まれたオーシストの状態では塩素消毒が効かず、乾燥や70℃以上の加熱で殺すことができます。オーシストは塩素系漂白剤などの消毒剤に高い抵抗性があるためそのままでは水道水、プールの水、の中で感染源となります。
ミルウォーキー病 - 病める市水と実験動物に対する潜在的脅威 Paula H. Dreeszen 長崎大学、動物実験施設の資料。
クリプトスポリジウム兵庫県、予防医学協会の資料。
越生町で水道媒介のクリプトスポリジウム集団感染(1996)埼玉県越生(おごせ)町、住民約13,800人のうち、約8,700〜8,800人に集団下痢、腹痛が発生した例。
クリプトスポリジウムによる集団感染2002年、 北海道で続けて2例発生の例。129名が腹痛、下痢、発熱等の症状。
テネリフェ島でクリプトスポリジウム集団感染、...2015年夏。集団感染という見出しで、患者の数が不明。
◎(上記記事の元記事)...diarrhoea in Tenerife holiday resort2015年。mirror.co.uk 英文の元記事でも dozenという表現で、患者数10人から20人程度のようです。感染患者数は少なめでも患者の親が派手に苦情を述べているため新聞記事になったのかもしれません。
米国におけるクリプトスポリジウムPDF書類。栄研化学株式会社モダンメディア2007年記事。
◎厚労省資料その1水道におけるクリプトスポリジウム暫定対策指針
◎厚労省資料その2水道におけるクリプトスポリジウム等対策の実施状況についてPDF 2014年3月の書類。調査結果は、第7ページ。年に3,4 箇所くらいはクリプトスポリジウムが検出されていて、検出されたあとは対策を強化。ここ10年くらいは感染症患者なしとの報告。クリプトスポリジウム等対策についてが、この資料の関連の文章。
◎Wikipedia英文記事1993 Milwaukee Cryptosporidiosis outbreak
◎論文、英文。1997年Cryptosporidiosis-associated mortality following a massive waterborne outbreak in Milwaukee, Wisconsin
対策◎愛知県衛生研究所「クリプトスポリジウム...」説明文によると、対策は「 予防対策としては、国内では監視体制が強化されたため特殊な環境でしか感染する可能性はほとんどないものの海外旅行時には感染の可能性があることから、特に発展途上国への旅行中にはナマ水やナマ物などの摂取を避けることです。」とのこと。
対策◎厚生労働省「クリプトスポリジウムに関する情報」本文中、「飲用水の場合は、1分間沸騰させれば十分不活化できます。」とのこと。浄水器については、「家庭用等の浄水器については、全ての機種がクリプトスポリジウムの除去に有効であるわけではなく、1μmより大きい粒子が確実に除去できるもの以外は効果がありません。」とのこと。

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