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2016.08.22

ブラジルのバレーボール市場10兆円ホント?

最近読んだ文章に 「なぜ日本のスポーツビジネスはしょぼいのか」(投資銀行家 山口正洋氏の記事)というのがあります。この中の「ブラジルではバレーボールは...(中略)市場10兆円規模」という怪しい数字を調べました。  

20160822volley


3ページほどの長文を要約すると「ブラジルではバレーボールは巨大ビジネスで市場10兆円規模。日本のバレーボールは規模が小さい。商業的に成功している日本の野球も1000億円程度だからブラジルのサッカーやバレーボールよりも小さい。スポーツは「ビッグビジネス」でないと意味がない」、という趣旨です。さて数字を確かめるために別の資料を探しました
(1)日本のプロ野球。1000億円から1400億円。正しい。 asahi GLOBE プロ野球ビジネスどこへでは「日本の全12球団の売上高は計1400億円前後と推定されている」とあり、これは2011年頃の記事でしょう。
(2) ブラジルのバレーボール市場が資料不足。代わりにサッカー。2012年記事で「ブラジルから見た、いまどきのサッカーマーケット事情」第6位 ブラジル (750億円)....あれあれ、750億円。「・テレビ放映権料・スタジアム収入・マーケティング の3項目を調査対象」を考慮して750億円を10倍しても7500億円。なんか、バレーボールは市場が10兆円規模ってホントかな、という気がします。
(3)批判の意見あれこれ。  はてなブックマーク。冒頭の「なぜ日本のスポーツビジネスはしょぼいのか」に対して 「GDP二兆ドルレベルのブラジルでバレー市場10兆円とかありえない。」との指摘。また、News Picks「なぜ日本のスポーツ... 」でも馬場 渉氏が10兆円の数字がおかしいと指摘しています。Ceron.jp なぜ日本のスポーツ...でも10兆円の数字はマユツバであるとの声あり。 英文でvolleyball sales market statisticsとかで調べてもなかなかブラジルの数字はネットに出てこない。代わりに米国でのバレーボール用品の売上データ数字。Volleyball equipment wholesale sales in the U.S. from 2007 to 2015 (in million U.S. dollars)* 7000万ドルは70億円くらい。これじゃあ10倍しても日本の野球市場に届きません。この記事に出てくる、世界バレーボール協会(FIVB)のGraca 会長、という人がホラ吹いているのかな、と思えてきました。

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