眼科学会2017東京
東京国際フォーラムで開かれた「日本眼科学会総会2017」の報告です。思い出した順番で書いていますので必ずしもプログラム日程通りではありません。
◎ アレルギー性結膜炎。今も初期治療が重要な事は変わらず。耳鼻科医師もゲストに呼んでインバースアンタゴニスト薬の作用機序など解説。
◎ 先進医療と羊膜移植と多焦点眼内レンズ。羊膜移植は先進医療として実績を積んで保険治療に認められた成功例とも言える。しかし羊膜採取と検査と保存にかかる人件費が十分計算されてないために保険収載後の現状ではかなり赤字になっているという反省すべき例でもある、との報告。
◎ 眼瞼痙攣、清沢医師の発表。若倉の自己評価表の点数が大切。「1059 眼瞼痙攣」 の記事にあり。グラクソe-learning でボトックス使用の資格取得が必須。
◎ 参天製薬とボシュロムのルテイン。二社の製品は多少成分が異なっている。欧州型食生活と日本型食生活では普段の亜鉛摂取量が違う。日本型食生活は豆腐などで亜鉛を沢山とっている。なので参天製薬ルテインのサプリは亜鉛少なめにしてある。亜鉛を過剰に取った時の副作用など説明。(参考に、亜鉛の過剰摂取は身体にマイナス?この記事は東京女子医大の奥平智之医師の監修)
◎ LASEK、LASIK、SMILEの現状、SMILEは手術翌日の裸眼視力がやや低いため7日後の視力できちんと評価すべきとの意見。
◎ 山本哲也先生のトラベクレクトミー特別講演は主に歴史の紹介と今後の展望。世界初のMMC使用トラベクレクトミーは台湾の医師とのコメントがあった。
◎ 前視野緑内障PPG。まだ具体的なガイドラインは無いためOCTで前視野緑内障と診断できても、点眼薬始めるなら十分に患者の同意をとって開始するべきとの内容。
◎写真は学会会場の地下、機械展示の場所。「デイリーズ トータル ワン」の看板あり。以前はチバビジョン社、今はアルコン社の製品。
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