俳優ロジャー・ムーアが89歳で死去のニュースを見ました。 冥福を祈ります。彼の出演作で記憶に残っているのが1979年の映画「ムーンレイカー」ですが、(軽度ネタバレ)宇宙開発富豪ドラックスが地球上の人間をほぼ全滅させようと計画、宇宙ステーションに避難しておいた優秀な男女100人くらいで新たな新世界を作る企みをするとかいう話だったはずです。 この映画をみた高校生か大学生の僕は「30人か100人くらいのメンバーで、新世界を一から作り直すのって最低20年かかるんじゃないか?水に食料に家の建築、電気水道ガス電話、農業工業に油田とか運営するの、大丈夫かな」といらぬ心配を頭の中であれこれ考えていたのでした。気持ちの上では主演の007よりも悪玉ドラックスを応援していたのかもしれません。
それから約30年経って、最近huluで「2012」という2009年製作の映画を見まして、割とつまんなかったという印象ですけど(軽度ネタバレ)人類が滅亡しそうになって、これもノアの箱舟みたいな、少数の人間が生き残る結末に向かうわけです。先に書いたムーンレイカーも2012も、人類を一度滅ぼして新たなメンバーでノアの箱舟ごっこをやりたい人は多いんでしょうね。30年くらい経ったけど、また僕の頭の中では「1000人くらいの人類で電気水道ガス電話、農業工業に油田とか作り直すの、大変だよな...」とあれこれ心配になったのでした。映画のことだから心配しなくていいんだけど。1000人規模で社会作って農業、漁業、工業を回していこうと思うと農業向きの肥えた土地、良い河川の近く、良い鉄鉱山の付近に定住したい、という地理条件とか、製鉄所どう作るだろうとか油田掘って原油精製は設備作り大変だとか医薬品が尽きたらやっぱり抗生物質は一から作るのか、とか心配は尽きません。(条件は違うけどマッドマックスでは石油精製所は重要な役割だったはずです)
念のためにwikipedia記事を置いておくと007ムーンレイカーと、 2012 (映画)です。こんな妄想を頭で組み立てるよりは地震と水害に備えた避難リュックを自宅で組む方が現実的ですよね。はい。
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