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2017.06.03

中国スゴイゼ説

ここ5年くらいは経済誌とか技術専門誌で中国製品の技術を取り上げることが多いと実感します。例えばドローン製造では中国とフランスの企業が先端的でリードしてるとか、中国での電子決済が米国以上に活発だとか具体的な数字で書いている記事はいいんです。確かに今、中国の凄い部分は増えた。だけど読んでてどうも気になるのはハッタリだけで書いているような、具体性のない「とにかく中国はスゴイゼ説」の妙な記事です。僕の感覚で勝手に分類すると(1)国際派の俺タイプ (2)絶望タイプ(3)読め読めの読者獲得タイプ の三種類です。

(1). 国際派の俺タイプ。どうだ、中国の産業はこんなに先進的だ、それを知ってる国際派の俺もすごいだろうという、おそ松くんのイヤミ氏的立場。 40年前だとフランス事情通がこういう態度で自分自慢をしていたようです。さすがに今は米国英国が凄いぜ知ってる俺様エライぜ、というやり方も通じない(つまり米国事情なら誰でも知ってる部分が増えた)ので、中国の先進部分を披露することで中国通の俺も凄いぜという話でハッタリをかます人間です。

(2). もう日本はだめだの絶望タイプ。「ヨーロッパはこんなに成長したのに日本はもうだめだ」の意見も色々出尽くしてますが、それの一派が中国万歳の空気に染まって「中国がこんなに成長してるのに日本はもうダメだ、中国に全ての面で負ける」という説に乗り換えた印象です。日本がダメなんじゃなくて君の仕事がダメなんだよと教えてあげたい事も多いです。これの仲間に2007年に野村総合研究所が「ガラパゴス化」の言葉を使ってから広まった「とにかく日本だけが取り残されてる!」というアセリを主張したがる人もいますね。

(3). 読め読めの読者獲得タイプ。 これは金儲けのために中国とかシンガポールとかの材料を使って記事をでっかく見せる記者ですね。例えば「中国がスマホ作りで圧倒的に有利な7個の理由」とか「華僑が外食産業で世界を支配する」とかのタイトルで読者引きつけてページビューかせぐぞという広告費獲得ブロガー。もしくはネット雑誌の雇われ記者。記事の信頼性はどうでもいいけど見出しの勢いさえあれば何でも書いてしまうので電子機器も製鉄業も造船業も全て中国に勢いがあるように見せれば記事が一丁あがりという印象です。

で、僕も親しい友人にはさほど中国通が多いわけでもないので中国の全体像をつかむことはできないわけですけど、たまに中国に長期出張した人から中国の問題点とかを聞いて知ると、「さすがに中国がすべての面で世界最先端、とまではいかないよな」というのが実感できるわけです。ネットのハッタリ記事も、裏付けの数字を書いてないような記事なら疑うのが賢明だと思います。

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コメント

中国の印象は「図体が大きすぎて統制がとれていない国」でしょうか。
本気で戦争したらどの国にも勝てないといったらアレですけど、「数は正義」を振りかざしながらも数のコントロールができていないというか…むしろどんな国であっても16億人をコントロールできる国家など存在しないようにも思います。

投稿: じぞう | 2017.06.05 22:50

コメントどうも。図体が大きすぎるというのは
僕も感じますね。その大きすぎる人口を農村戸籍と都市戸籍
で縛り付けてなんとか押さえつけてるという印象です。

投稿: なおひこ | 2017.06.06 17:47

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