2017.10.15

2017臨床眼科学会

東京国際フォーラムで開催の、臨床眼科学会に出席したのでメモしておきます。

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10/14土曜。RVOに対する抗VEGF。 Brighter studyでの大規模比較研究では主な結論としてRVOには抗VEGFが有効であり、レーザー光凝固はあまり有効でないとの結論。ただしこれに納得しない眼科医も一部にはいて、、現在はレーザーの実施方法を変えて比較するという試験が進行中という説明。また、 シンポジウム18「眼科保険の抱える未来」も面白い内容。

10/15日曜 朝セミナー、 眼瞼結膜疾患 クラミジア感染の小児の例など。シンポジウムのOCTプラスアルファはやや難解。開発中の検査機械などの成果など。偏光があれこれ、複屈折があれこれ...など。

病院運営プログラム、「地震に対する病医院の備え」。石井 正教授の話は非常に興味深い内容。 石井 正教授の紹介は東北大学、総合地域医療教育支援部 にあり。  石巻赤十字のYouTube動画を一部紹介。【日本赤十字社】石巻赤十字病院 東日本大震災 初動の記録(動画13分。貴重な内容。)

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2017.09.17

眼科コロシアム

勉強会の瀬戸内眼科コロシアム、今回2017年の話に使われた文献などをメモしています。 氏名は全部敬称略です。
土曜日の内容、(短縮タイトル)
三好 マルチ反対派のマルチ、藤田 焦点深度拡張ZXR00V成績
山下 OCT 緑内障スクリーニング、朝岡 緑内障とAI
稲富 角膜内皮疾患のアップデート、佐々木 角膜浸潤にステロイドを
古泉 加齢黄斑変性診療の、近藤 網膜硝子体分野の話題
「山下 OCT 緑内障スクリーニング」   OCTで見るべきポイントは黄斑マップ、乳頭マップであり、  GCIPLD, NFLD, 耳側縫線 temporal raphe の顕在化が有用。c/d比を重視して判断するのは危険。 GCIPLD = ganglion cell-inner plexiform layer defect の略。 参考はAutomated Detection of Hemifield Difference across Horizontal Raphe on Ganglion Cell--Inner Plexiform Layer Thickness Map. Kim YK ophthalmology 2015
「朝岡 亮 東京大学 緑内障とAI」 How Many Visual Fields Are Required to Precisely Predict Future Test Results in Glaucoma Patients When Using Different Trend Analyses? June 2015  Yukako Taketani; Hiroshi Murata; Yuri Fujino; Chihiro Mayama; Ryo Asaoka (10回分くらいの視野検査データを集めないと、その後の視野検査データの進行を正しく予測することはできない、という内容)視野検査、最初の5回程度の結果を数字で出してもバラツキが大きすぎて予想が多いに外れる、との話。
オマケ。トラベクレクトミーを画像解析で評価。Characteristics of early filtering blebs that predict successful trabeculectomy identified via three-dimensional anterior segment optical coherence tomography Akiko Narita氏の論文 British J. of Ophthalmology

「稲富 角膜内皮疾患のアップデート」「アマンタジンの長期内服で角膜内皮障害を生じた2例」石倉涼子 臨床眼科2013 (Parkinson病治療薬 アマンタジン(シンメトリル))


追記。日曜日の内容(短縮タイトル)

830モーニングセミナー
 高橋 萎縮型加齢黄斑変性
900 重安 CL関連ドライアイ眼表面ムチン、丸山 アレルギー結膜炎インバースアゴ
1000堀 難治性ぶどう膜炎免疫抑制剤、三戸 霰粒腫
1115 杉本 見える涙道、後関 眼窩プーリー
1215 橋田 内境界膜剥離の、 國方 Hybrid 27G MIVS for...

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2017.07.16

フォーサム2017大阪

 フォーサム2017大阪という学会でのメモです。感染症、コンタクト、炎症、涙道、の4学会の合同です。会場はグランキューブ。グランキューブはJR大阪駅からやや遠いのが難点。交通手段は大阪駅とリーガロイヤルホテルを結ぶ無料シャトルバスが便利。(昼間は6分間隔くらいだったかも)

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◎抗生物質と、耐性菌の問題。医師と病院だけが取り組む問題でなく医療、農業、漁業、畜産、が関係するとの話。例えばこの資料の第8ページ、 「耐性菌問題を考える」日本学術会議2003年資料。 日本での抗生物質使用の全容(純末換算値)病院内100トン、人への処方薬420トン 、家畜1060トン、養殖魚230トン、農薬400トン、という統計。
◎抗生物質、別の資料。「抗生物質の汎用と抗生物質不使用食品の展望 深澤 茂樹 ・ 深澤 巨樹」。また参考に米国でも家畜用の抗生物質使用が多いとの文章は米国で販売されている抗生物質のうち、家畜用の割合にあります。
◎日曜日のモーミングセミナー8番.。感染性角膜炎の治療戦略。3人目東京歯科大学 山口 剛史医師、角膜感染症治癒後の不整乱視の話。瘢痕が非対称(上下非対称とか左右非対称)パターンの場合はハードコンタクトが矯正視力改善に有効なことが多い。HCLで患者満足度高くなる。
◎血糖値評価のためのコンタクトレンズ型バイオセンサ  三林浩二、医科歯科大。 参考は東京医科歯科大学 センサ医工学
PMDA公式サイトのカラーコンタクト向け注意事項。PMDAというのは、医薬品医療機器総合機構の略称。日本の組織。
◎この日記での過去記事は フォーサム2015大阪と、フォーサム2013大阪です。
写真はアイスモンスター大阪のマンゴーかき氷です。

(追記。 フォーサム2016東京(アイスモンスター表参道)と、フォーサム2014東京、も参考にどうぞ。)

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2017.06.04

網膜の再生医療

6/4日曜日の勉強会メモです。緑内障、網膜再生医療。 場所は広島大学病院、広仁会館。
◎「現在の緑内障濾過手術のいろいろ」県立広島病院、 杉本洋輔氏講演。大事な数字は、「濾過胞感染発生率と治療に関する多施設共同研究(CBIITS)」。5年間の追跡調査。CareNet記事「緑内障に対し線維柱帯切除は有用」、論文はこれIntraocular Pressure Outcomes and Risk Factors for Failure in the Collaborative Bleb-Related Infection Incidence and Treatment Study.
◎理化学研究所、高橋政代氏の講演あり。 話に出てきた「Abduction と Adams氏の論文2009年」はおそらくこれ Anticipation: Technoscience, life, affect, temporality のことでしょう。 概要の中に anticipation technoscience affect optimization abduction preparedness といったキーワードが出てくる。ただし ここでの abductionは筋肉の「外転」でもないし人の「誘拐」でもないし、仮説生成とかの意味らしいです
◎高橋氏が講演の中で、 富田浩史研究チームのチャネルロドプシンを用いた視覚再生の話にも、少しだけ触れていました。参考は「チャネルロドプシン発現神経節細胞の形態学的分類による視機能シミュレーション」

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2017.05.12

眼科の検診 500円

緑内障検診(眼科検診)を低料金で行う看板を偶然見かけたので、探してみました。利用者の個人負担は500円とか1000円前後です。地方自治体が3つ、個人開業医2つを発見しました。

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◎1. 東京都立川市。緑内障検診、立川市500円。内容は 眼底・眼圧・視力・細隙燈 40歳以上(医療機関、約10軒)。
◎2. 石川県金沢市。金沢市。500円。緑内障検診500円。緑内障検診。内容は 細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査、視神経乳頭検査など。「50歳、55歳、60歳の方で、金沢市から受診券が送られた方」という条件があるので市民全員が対象ではなくて年齢で区切っているようです。
◎3. 京都市。水野眼科 緑内障検診500円。内容は 眼圧、視野検査(FDT)。
◎4. 京都市。洛央(らくおう)眼科 緑内障検診500円。内容は 眼圧、 OCT 。この眼科では他にも黄斑変性 白内障、ドライアイ、など数種類の検診をそれぞれ、500円で提供。完全予約制で曜日も限定。
◎5. 東京都大田区眼科(緑内障等)検診(有料)500円。「区内在住の45歳、50歳、55歳、60歳、65歳の方」という条件あり。内容は 問診、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査(眼底検査を含む)、前房隅角検査、眼底カメラ撮影。これはかなり内容充実。眼科が混雑しそうでちょっと心配。
◎6. 上記の東京都大田区らしい人のブログ記事【区の眼科(緑内障等)検診】人間ドック並のお得な検査を受けそびれた件

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2017.04.10

眼科学会2017東京

東京国際フォーラムで開かれた「日本眼科学会総会2017」の報告です。思い出した順番で書いていますので必ずしもプログラム日程通りではありません。

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◎ アレルギー性結膜炎。今も初期治療が重要な事は変わらず。耳鼻科医師もゲストに呼んでインバースアンタゴニスト薬の作用機序など解説。
◎ 先進医療と羊膜移植と多焦点眼内レンズ。羊膜移植は先進医療として実績を積んで保険治療に認められた成功例とも言える。しかし羊膜採取と検査と保存にかかる人件費が十分計算されてないために保険収載後の現状ではかなり赤字になっているという反省すべき例でもある、との報告。
◎ 眼瞼痙攣、清沢医師の発表。若倉の自己評価表の点数が大切。「1059 眼瞼痙攣」  の記事にあり。グラクソe-learning でボトックス使用の資格取得が必須。
◎ 参天製薬とボシュロムのルテイン。二社の製品は多少成分が異なっている。欧州型食生活と日本型食生活では普段の亜鉛摂取量が違う。日本型食生活は豆腐などで亜鉛を沢山とっている。なので参天製薬ルテインのサプリは亜鉛少なめにしてある。亜鉛を過剰に取った時の副作用など説明。(参考に、亜鉛の過剰摂取は身体にマイナス?この記事は東京女子医大の奥平智之医師の監修)
◎ LASEK、LASIK、SMILEの現状、SMILEは手術翌日の裸眼視力がやや低いため7日後の視力できちんと評価すべきとの意見。
◎ 山本哲也先生のトラベクレクトミー特別講演は主に歴史の紹介と今後の展望。世界初のMMC使用トラベクレクトミーは台湾の医師とのコメントがあった。
◎ 前視野緑内障PPG。まだ具体的なガイドラインは無いためOCTで前視野緑内障と診断できても、点眼薬始めるなら十分に患者の同意をとって開始するべきとの内容。
◎写真は学会会場の地下、機械展示の場所。「デイリーズ トータル ワン」の看板あり。以前はチバビジョン社、今はアルコン社の製品。

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2017.03.18

2017.3.18 広島緑内障研究会

広島緑内障研究会で、講演の中に登場した論文をメモ。

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 廣岡一行 先生
Practical recommendations for measuring rates of visual field change in glaucoma ,     B C Chauhan1, Practical recommendations...
Evaluation of retinal nerve fiber layer progression in glaucoma: a study on optical coherence tomography guided progression analysis. Evaluation of retinal...

内藤知子先生
Adherence to Glaucoma Medications Over 12 Months in Two US Community Pharmacy Chains  Adherence to Glaucoma...  (この論文ではないかもしれない)PGセイザイ製剤で12ヶ月で約6割の患者が点眼をやめてしまうという例を示していた

谷戸正樹先生 (論文メモ忘れ)

愛媛大 溝上志郎先生
◎ Family history and risk of primary open angle glaucoma. The Baltimore Eye Survey. Family history and... 兄弟姉妹に緑内障患者がいたら発生リスクは3.69倍に上昇。
◎ Long-Term Follow-up in Preperimetric Open-Angle Glaucoma: Progression Rates and Associated Factors (2015)  これは5年間追跡。PPG。前視野緑内障 Long-Term Follow-up...
◎ The United Kingdom Glaucoma Treatment Study: a multicenter, randomized, placebo-controlled clinical trial: design and methodology.  (2013) United Kingdom Glaucoma Treatment Study

(追記)緑内障研究会。 2017.3.18 ホテルグランヴィア。溝上志郎先生の演題は「GONと GONもどき」 日本緑内障学会の出した 緑内障ガイドライン第3版(2012) の 一部に 「緑内障の本態は進行性の網膜神経節細胞の消失とそれに対応 した視野異常である緑内障性視神経症(glaucomatous optic neuropathy: GON)であり」とある。

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2016.11.04

2016臨床眼科学会11/4

2日目の金曜日も京都は良い天気でした。

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◎ 2日目モーニングセミナーで次世代眼科診療の話。
世話人は京都府立医大木下先生。演者は若手の数名で、大風呂敷を広げすぎという話も一部にあったけど、20年後30年後に目指すのはこういう治療だ、との内容。手術中の、リアルタイムで色調補正した網膜を見ながらの網膜手術、や断面図と同時表示した網膜手術など。遺伝子の話も少々。
◎ シンポジウム8の糖尿病黄斑浮腫への併用療法、  、、、10時からの招待公演は緑内障治療。英国の教授? なぜか大きな象がトランポリンで跳ねるCG動画が妙に印象に残る。
◎ 昼はセミナー「緑内障進行の評価方法と治療」に出席しました。演者は大久保 真司医師と井上賢治医師でOCTでの進行評価と視野検査での進行評価。
(1) OCTの進行評価は意外にも3ヶ月ごとのOCTで検査をすると細かい部分で3ヶ月ごとに画像変化が見られるという発見。ただしOCT付属の標準的な解析ソフトではその微小な変化は数字に出てこないという範囲です。
(2) 視野検査。 緑内障での視野検査をする頻度(年に何回か)は、これまで自分で迷っていましたが、今回のセミナーで指針がわかってきました。根拠にする論文は2008年 Practical recommendations for measuring rates of visual field change in glaucoma / B C Chauhan, 2008 と、同じ筆者の2011年の How Many Visual Fields Are Enough? B.C. Chauhan の二つ。基本は視野の程度が落ち着いている症例ならば年に2回というペースで良さそうですが、2008年 の論文はそこまで言い切っておらず、年3回の視野検査でも視野進行が発見されるまで2年程度はかかっている、という統計を示しています。 もちろん中心30度の検査だけを繰り返すだけではダメで必要に応じて中心10度の精密な視野も必要になります。

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2016.11.03

2016臨床眼科学会11/3

京都で開催された臨床眼科学会のメモです。

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◎朝食は 小川珈琲にて。名古屋岐阜みたいに豪華でなくシンプルにトーストとコーヒー。美味しいです
◎京都は木曜金曜とも良い天気。寒さはそう厳しくない感じ。
◎world retina summit 第一部。演者は全員英語での講演、皆速いペースでしゃべる演者、文字の多いスライド。ここ5年くらいの治療成績の比較や、近く成果が出そうな治療薬。同時通訳も早口に追いつけない場面が多くてつらそう。同時通訳で日本語を聞いたらわかるかというとそうでもない。演者によっては英語で聞いた方がわかる。
◎一般講演の「腫瘍」。40代症例。脂腺癌。脂腺癌は全般に予後は悪い。(通常の脂腺癌は高齢者に好発。)
◎昼は緑内障ハイリスク眼 のセミナー。大まかにまとめると、「痩せた遠視気味の高齢者は眼圧日内変動が大きい傾向あり」とのこと。  
◎医療、医政の分野。 リスクマネジメント、医療訴訟。この10年、受件の件数は一度減ってこの2年 2014-2015でまたすこし増えそう。レーシック含む角膜と、白内障、網膜疾患、あたりが訴訟の主な分野。 
◎白内障の手術の訴訟の話。 後のう破損だけ単独で医療機関が敗訴した例はない。破損、そして眼内炎、さらに対処の遅れ、などが連続した例では敗訴につながる。なので術前診察の段階で偽落屑「後のう破損可能性高い」と判断して大病院に手術を依頼する必要はないでしょうとの説明。

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2016.07.17

中国四国ブロック講習会

眼科の勉強会のメモです。
7月 17日 (日曜日)13:00平成28年度 中国四国ブロック講習会、広島国際会議場で開催。講演

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(1).「前眼部感染症に対する薬剤選択」 広島大学 近間泰一郎先生
(2).「視野の変遷」 近畿大学  松本長太先生 
(3).「網膜色素変性に対する新しい治療法開発 -遺伝子治療を中心に-」九州大学  石橋達朗先生
(1)は実用的かつ症例写真が豊富で楽しめました。角膜結膜を専門にしている先生方は大抵スパッと結論を述べるしわからないことは「わからん」とあっさり解説してくれるし話が明快な事が多いです(かと言って現場での診断が常に簡単でないことは聴き手のドクターたちも経験済み) (2)はややマニアックでした。医師からの視点というよりも検査機械開発とか生理学方面の視点から語った視野検査の学問、僕には面白い内容でした。(3)三つの演題の中ではこれが特に最先端。安全性も効果も今確かめているという途中の治療法だからいろいろ不明だけどかなり有望な研究内容。
写真はサンフレッチェ対横浜Fマリノスの試合です。2-2同点に終わって残念。

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